高清水の蔵だより
2020年の初呑み切り
2020年07月27日
先週、毎年7月末に実施している初呑み切りを行いました!この初呑み切りは今年の「高清水」の味を確認する為の重要な蔵内行事。本社蔵で仕込んだ142本と、御所野蔵で仕込んだ99本のお酒の評価をみんなで行いました。今年から、しっかり距離を取りながら、スポイト方式によるきき酒に切り替えました。
仕込んだお酒を貯蔵しているタンクの本数は109本(本社蔵86本・御所野蔵23本)。きき酒も貯蔵タンク数と同じ109本!かなりの本数なので酔いそうですが、舌を休めながらゆっくり時間をかけてきき酒を行いました。
「今年の酒造りは原料米の品質が安定しており、良い酒が出来ているという手応えはあった。今回改修した御所野精米工場の設備更新の効果が、精米した後の原料米の品質向上に大きな影響をもたらし、全体的な酒質の向上につながったと感じた。たとえば、白米処理時に糠がある程度舞うのが当たり前だったが、今回はそのような事は無く、明らかに糠が良く除去されていたと思う。吟醸は軽快な吟味で舌触りも良く、純米は上品な旨味があり良好に仕上がっていあた。本醸造はきれいさに加えてやさしいふくらみが感じられ、辛口は例年通り良好なのに加え軽いタッチの味わいが特長的だった。いずれも適熟だったので、このまま低温で秋まで熟成させると例年以上に楽しみだな!」と、菊地杜氏がにこやかに話してくれました。
精米機の更新により酒質向上となった今年のお酒も、出来栄えは良く、おいしいお酒をみなさんに届ける事が出来そうです。熟成させたお酒が一番最初に出荷されるのは9月に販売する「山廃ひやおろし」。秋まで楽しみにして、お待ちください。
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